シェア・ジャパン出版
生きる術
生きる術
■ ベンジャミン・クレーム 著
■ 石川道子 編/訳
■ 発刊日:2006年5月1日
■ 体裁:B6判/352頁
■ 定価:1500円+税+送料
■ ISBNコード:4-916108-15-9

 本書『生きる術【すべ】』は、三つの独立した、しかし関連した部分で構成されている。
 この本の題名となった第一部『生きる術【すべ】』では、生きることは、絵画や音楽のようにアート(術)であるというアイデア(観念)が提供され、そのアートが栄えるためには必要な法則と規則【ルール】についての理解とそれを忠実に守ることの重要性を説く。

 第二部『相対立する二極』では、人類の進化はほとんど絶え間ない戦争、侵略、憎しみに満ちているように思えるが、ではこの破壊性が人間の真の本質的な特性なのかと問いかける。もしそうでないなら、この破壊性は何ゆえなのか。人間の地上での定められた役割とは?

 第三部『イリュージョン』では、イリュージョン(錯覚)が魂の活動であるという予期されなかった事実を明らかにしている。個人のみでなく国家政府、あらゆる種類のグループにもイリュージョンは存在する。そのイリュージョンを一掃し、魂が本来の働きを発揮するにはどうすればよいのか。

目次

著者序文 / 第1部 生きる術【すべ】 生きる技 / いのちの法と規則 / カルマの法則と無害の法則 / 犠牲の法則 / 無害さと有害さ / 創造性と芸術 / 第2部 相対立する二極 相対立する二極 / 奉仕と協力 / 葛藤 / 志向 / 原因と結果の法則 / 第3部 イリュージョン(錯覚)イリュージョン / 直観 / 明晰な思考 / 魂、パーソナリティー、直観

序文

著者序文

 本書『生きる術』は、以前に出版された『大いなる接近』および『協力の術』と同様に、三つの独立した、しかし関連した部分で構成されている。各部ごとに、その主題に関する私の講話または解説の後に、その主題に関連して提出された様々な質問と答えが掲載されている。

この本の題名となった第一部『生きる術』は、私の師である覚者による記事(シェア・インターナショナル誌2006年1月号)の解説であり、生きることは、絵画や音楽のようにアート(術)であるというアイディア(観念)が提供されている。したがって、生きるということは、絵画や音楽あるいはその他の芸術のように、そのアートが栄えるために必要な法則と規則についての理解とそれを忠実に守ることが要求される。生きることについてのこの本質的に新しい概念は、この惑星におけるわれわれの存在の基本的な法則である偉大なる「原因と結果の法則」(東洋ではカルマの法則)とそれに関連する「再生誕の法則」に関連する。われわれの人生のあらゆる面において無害であるために、したがってまた正しい人間関係をつくるために、これらの二つの法則について正しく理解しそしてそれに従うことは不可欠である。さらに正しい人間関係それ自体が人間の幸福にとって不可欠である。直観を通して、裡に宿る人間の魂を外的に表現することによって、これがついに達成される。偉大なる新しいエネルギーが人間に入手できるようになり、あらゆる種類のアート、とりわけ生きることの術(アート)の素晴らしい開花がおこる時代に、われわれは入りつつあるのである。

(以下略)

2006年3月 ロンドンにて  ベンジャミン・クレーム

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